患者さんの要望には、表面的なことと、ご本人さえも気づいていない深い欲求とがあります。カウンセリングでは、質問などをしながら患者さんの要望を把握していきます。しかし、限られた時間の中で本当の欲求を導き出すのは難しく、治療を進めていくうちに本当の要望が初めてわかることがあります。
たとえば、カウンセリングでは保険診療を望んでいたのに、被せ物を入れる頃になって、セラミックの自費の被せ物に変更する場合があります。あるいは、最初は主訴の治療だけを希望していたのに、治療を終えると「ほかの歯もセラミックのキレイな歯にしたい」と言ってこられる方もいます。
治療をしていくうちにご要望が変わっていくのかもしれませんが「もっと健康になりたい」という潜在的な欲求は、誰もが持っているでしょう。潜在的な欲求は、患者さんと信頼関係を築いていくうちにはっきりしてくることが多いように感じます。治療をスムーズに進めるためにも、表面的な要望と本当の欲求のギャップがないカウンセリングを心がけています。
話しやすい雰囲気のカウンセリングルーム
患者さんに何でもお話しいただけるように、カウンセリングルームをご用意しています。主訴や現在の悩みから始まり、お口の中を今後どのようにしていきたいのかを伺い、当院の診療方針についても説明します。プライバシーが保たれていますので、周りを気にせずにお話しできます。不安や気になることは、すべて遠慮せずにお話しください。