歯科は、医学の中でも歯学部として独立しています。歯科の分野はお口周りの疾患に限定されますが、そこだけを診ていては、根本的な原因が解決できない場合もあります。適切な歯科医療を行うには、全身のことがわからないと難しいと考え、口腔外科に進みました。
口腔外科は、口腔癌や舌癌など口腔内疾患の外科手術を行う分野です。全身麻酔をかけて手術をする場合、手術中に血圧や心拍数が低下する恐れもありますので、緊急時には冷静に対処しなければなりません。こうした外科手術や全身麻酔、全身管理の経験を積んできたおかげで、どのような状況になっても適切に判断し、冷静に処置できるようになりました。インプラント治療では、全身管理が必要な静脈内鎮静法による手術も行っていますが、こうした経験がバックボーンとなっているから、安全に配慮した治療を進められるのだと思います。